下腹のたるんだ皮下脂肪を移動? させるマッサージ方法

胸やお尻、お腹などはもともと皮下脂肪が多く、
加齢とともにさらにたるみやすい。
たるんだ脂肪は骨盤など大きな骨の
周囲に集まりやすい。
しかし、そのたるんだ脂肪を移動させ、
「つくべきところに適度な脂肪がある」身体に
変身する方法をご紹介します。
Contents
脂肪の位置が変わり、たるんだ体型を改善する方法とは!
加齢とともに体型が崩れるのは、皮下脂肪が下に垂れ下がるからです。
あなたもお腹の脇のあたりの脂肪を手でつまんで嘆いたことはあると思います。
ところでこの皮下脂肪ですが、強くもむと、ノルアドレナリンが分泌されて、
皮下の中性脂肪が遊離脂肪酸とグリセロールに分解されて、脂肪細胞は
小さくなります。この脂肪細胞は膨張すると細胞分裂をして数が増えていくことが
最近の研究でわかってきました。
こうして肥満ができあがっていくのですが、分解された遊離脂肪酸は、
近くの脂肪細胞に移動することも多いと言われています。
このことを利用して、皮下脂肪を小さくしたり、移動させたりして、
崩れた体形を改善するマッサージ方法です。
基本は次の2つ。
★脂肪をもんでほぐす
遊離脂肪酸が分解され、代わりに水分が入ると、脂肪細胞は
柔らかくなります。
さらにもみ続けると、水分も徐々に排出されて、脂肪細胞が
小さくなるというものです。
★柔らかくなった脂肪は移動しやすくなります。
たるんだ脂肪を上に押し上げることで、つくべきところに適度な
脂肪があるボディに改善することができます。
マッサージの基本は、「固くなった脂肪をほぐし、たるんだ脂肪を移す」だけ!
基本は2つだけです。皮下脂肪をほぐして柔らかくしてから、その脂肪を引き上げて
移動させる。これだけです。
★皮下脂肪をつかむ
・お腹の脇のあたりに親指と人差し指をあてがい、それらの指の間を
大きく広げます。
・親指とそれ以外の4本の指で挟むように、皮下脂肪を強めの力で
つかみます。
・親指以外の4本の指はそのままで、つかんだ皮下脂肪を親指で
強く押しつぶします。
★つかんだ皮下脂肪を移動させる
・親指とそれ以外の4本の指で皮下脂肪をつかみ、引き上げます。
そして上に押し上げます。
こうして下から上に少しずつ皮下脂肪を移動させる動きを繰り返します。
お腹とお尻も皮下脂肪マッサージでボディラインの改善を!
お尻の丸みがなくなったという場合は、本来お尻にあるべき
皮下脂肪が太ももに移ってしまっている証拠です。
マッサージで皮下脂肪をほぐしてから引き上げましょう!
下腹
★固くなったお腹の皮下脂肪をほぐします
・親指とそれ以外の4本の指で皮下脂肪をつかみます
・親指でつかんだ皮下脂肪を強く押しつぶします
・少しずつ下に手を移して下腹まで押しつぶします
・これを何回か繰り返します
★お腹の皮下脂肪を上に移動させます
・親指とそれ以外の4本の指でつかみ、上に引き上げます
・ここから胸に向かって皮下脂肪を移動させていきます
・つかんだ皮下脂肪を押し上げ、上にある皮下脂肪と合わせ、
最後に胸に押し入れます
脇腹
★固くなった脇腹の皮下脂肪をほぐします
・下腹の要領と同じです
★脇腹の皮下脂肪を胸に移動させます
・下腹の要領と同じです
お尻
★固くなったお尻の皮下脂肪をほぐします
・基本的には、下腹の要領と同じです
★お尻の皮下脂肪を上に引き上げます
・基本的には、下腹の要領と同じです
振り袖肉も皮下脂肪マッサージでたるみの改善を!
二の腕はたるみやすく、老廃物もたまりやすいので、下腹同様のマッサージで
皮下脂肪を移動させてあげます。つかむと痛みを感じるほど、
硬くなっていることが多いです。
★固くなった二の腕の皮下脂肪をほぐします
・親指とそれ以外の4本の指で皮下脂肪をつかみます
・親指でつかんだ皮下脂肪を強く押しつぶします
・脇から肘まで手を上下に動かしながら二の腕全体をほぐします
・これを何回か繰り返します
★二の腕の皮下脂肪を胸に移動させます
・右手で左の二の腕を下から持ち、親指とそれ以外の4本の指でつかみます
・親指はそのままでそれ以外の4本の指を肩のほうに伸ばして、さらに上に
ある皮下脂肪に手をかけます
・親指で押し上げて二の腕の皮下脂肪と肩の皮下脂肪を合わせるように
つかみます
・親指以外の4本の指で、つかんだ皮下脂肪を脇の下から身体の前側に
引き上げます
・そして脇から胸の谷間へ円を描くようにして胸に合わせていきます
・これを何回か繰り返します
背中も皮下脂肪マッサージでブラジャーのカップを上げよう!
背中に溜った余分な脂肪は、ブラジャーに押し出されてしまったもの。
胸に戻してあげます。
基本は二の腕のやり方と同じです。
★固くなった余分な脂肪をほぐします
・右手を左の脇の下から背中に回し、親指を腕の付け根にあて、
それ以外の4本の指を肩甲骨のあたりに当てます。
・皮下脂肪をつかみ、親指で押しつぶしながら、ほぐします。
★余分な脂肪を移動させて胸に戻してあげます
・右手を脇の下から背中に回し、ブラジャーのアンダーベルトが
当たるあたりに当てます。
・親指とそれ以外の4本の指でブラジャーからはみ出る脂肪をつかみ
つかんだ皮下脂肪を脇の下に向かって引き上げます。
・脇から胸の谷間へ円を描くようにして胸に合わせます。
出典 日経ヘルス