腰のこわばりや冷えを緩和する6つの骨盤ゆがみとり術

女性の骨盤は、1年を通してわずかに開閉運動をしています。
骨盤は、春から夏にかけてゆっくり開き、
秋から冬にかけてゆっくり閉じます。
この開閉がスムーズに行われないと
腰痛の一因になったりします。まずは股関節を
動かす事で骨盤の左右差を意識して
骨盤の動きをスムーズにしましょう。
Contents
■骨盤ゆがみとり-股関節体操
脚を動かすうちに感じる股関節の左右差は、骨盤の左右のゆがみ
があることと同じです。骨盤の左右のゆがみを解消して、
腰痛や冷えを緩和させましょう。
具体的には、
・足裏を合わせた両足のつま先を持って手前に引き寄せ、
ひざを上げ下げして動かします。股関節の左右差を感じると思います。
・足裏を合わせた両足を手前に引き寄せ直し、腰を立てて
背筋を伸ばします。この時、ひざの高さの左右差をチェックしてみて
下さい。
・背筋を伸ばしたまま、床にお腹を近づけるようにして
身体を前に倒します。動きの悪かった股関節と同じ側の
内ももが縮んでいませんか?
この体操で骨盤の動きをスムーズにしていきます。
■股関節の動きをよくするひざ倒し体操
この体操でゆがみの左右差を解消すると、ももの筋肉が
伸びてゆがみが緩和し、背骨を中心とした軸が整ってきます。
具体的には、
・あおむけに寝て全身の力を抜いてリラックスして、脚を閉じて
そろえます。
・右の足裏を滑らせてひざを立てます。
・右膝を外側に倒して右の股関節を開きます。この時左腕は
床を滑らせて上の方に伸ばします。
・左脚のかかとを突き出し、背中はできるだけ床に平に置いたまま
左腕を上に伸ばします。左の脇腹が縦に気持ちよく伸びるのを
感じた後、腕を床に滑らせて元に戻します。
・手足を最初の姿勢に戻してリラックスします。
股関節や脚の付け根の部分が
軽くなって脚が長く伸びたような感じが味わえると思います。
■水分の代謝アップに背骨ひねり体操
この体操が身体によい理由は、背骨をねじると腎臓を刺激できるからです。
どういうことかと言いますと、腎臓は夏に汗をかきますので、それだけ
水分調整などして働いているわけですが、冬など汗をかかなくなる
季節は負担が増します。
また身体が冷えて、ねじれやすくなる身体が
腰ではなくて胸の高さでねじれてしまうのが、私たちの身体の傾向です。
この体操で骨盤からひねる動きをするのは、くたびれた腎臓をひねって
刺激して、活性化を促すためでもあります。
具体的には
・あぐらをかき、前を向いたまま、左手を右膝にのせ、右手は斜め後ろについて、
骨盤周りだけをひねります。
・次に肋骨だけを回すつもりで、胸回りをひねります。
・次に肩を回した後、あごを肩の上に回します。
・そして後ろを向いたまま、骨盤周りのねじれて力みがあるところを
ゆるめると、胴体から戻ってきます。
身体の反対側も同様に行います。
■マッサージ以外でむくみを解消する方法とは!
寝たままの腹式呼吸で、リンパの流れが良くなり、むくみを
解消できます。大人は胸式呼吸が普通になっている人が多いので、
意識的に腹式呼吸をする必要があります。何故、寝たままの
腹式呼吸がむくみを解消するかと言いますと、理由は2つあります。
一つには、リンパの滞りの要となる部分を刺激できること。
リンパの滞りでは、脚のリンパ系だけでなく、腸管のリンパ系の
影響も無視できません。実は腸管のリンパ管からの水分回収量は多いのです。
2つめの理由として、血中の塩分濃度が上がると、脳下垂体から抗利尿ホルモンが
出て、水分をためやすくなります。しかし腹式呼吸により、この抗利尿ホルモンが
減ると言います。その結果、尿の排出が促され、むくみが軽減されるらしい。
具体的には、
・食後1時間から2時間後に、仰向けに寝て、へそ下に手を当てます。
お腹が息を吸うときに膨らみ、吐くときにへこむのに合わせて手が上下するように
呼吸しましょう。
■むくんでいると脂肪がつきやすい?
リンパには血管では回収できないサイズの大きな不要物の
回収という役割があり、脂肪を構成する成分の脂肪酸の
運搬も行います。
リンパ液に含まれる脂肪酸が漏れ出し、その脂肪酸が直接
リンパ管周辺の脂肪細胞を刺激することで、肥大化させる
ということが研究の結果、わかってきました。
つまりリンパ管の機能が低下してむくみやすいところほど、
皮下脂肪がたまりやすく、たるみやすいということです。
加齢によって脂肪酸が漏れやすくなるだけでなく、
高い脂肪食によってリンパ液の中の脂肪酸の濃度も高まることが
原因と考えられています。そうしてリンパ管の内皮細胞と
内皮細胞の間の接着が悪くなり、脂肪酸が漏れ出すというわけです。
体内成分のアペリンというペプチドが内皮細胞の間の接着を
強めることが明らかになっていて、その物質を含む
マツエキスを配合した化粧品が製品化されています。
■下腹をへこませる手っ取り早い方法とは!
骨盤低筋に連動する筋肉ごと整える方法が一番手っ取り早く
下腹をへこませる方法です。
やり方は、とても簡単!
両足を肩幅の1.5倍ぐらい開き、つま先を外側に180度にるように
向けます。手のひらは前に向け、軽く脇を締めて
お腹を伸ばします。息を吸ったら一気に吐きながら、上半身を
真っ直ぐに保ったまま、腰を落とします。
ひざも外に向け、できるだけ腰を落として、いわゆる
がにまたポーズの姿勢です。この姿勢を数秒間キープします。
このような四股のポーズは、ももの内側にある筋肉を鍛えて、
脚の付け根の股関節を整えながら、骨盤を下から支える
骨盤低筋と背中の脊柱筋、お腹の腹筋を合わせて強化できます。
そして骨盤を整えながら、下腹をへこますことができます。
出典 日経ヘルス