グルテンの摂りすぎは危険!2週間で体が変わる「グルテンフリー」5つの実践ヒント

「グルテン」とは、小麦などの穀物に多く含まれているタンパク質の一種です。
このグルテンが様々な病気と関係していることが、近年明らかになり、ハリウッド女優やモデル、アスリートなどが「グルテンフリー」を実践しています。
そのため欧米のスーパーなどでは、グルテンを除去したグルテンフリー食材も売られています。
最新栄養医学でわかった日本人のための「グルテンフリー」実践ヒントを掲載しています。
全ての実践ヒントを読むことで、あなたはグルテンフリーに関して、
最新の完全知識と対策が身に付くでしょう。
実践ヒント 不調の理由は「腸」にある
本人も気づかない「小麦アレルギーと腸の炎症」
実践ヒント 病気にならない人は小麦を抜いている
「小麦」が身体と脳に悪い、これだけの理由
実践ヒント 「乳製品」というもうひとつの問題
「毎日食べているもの」冷蔵庫の中身に要注意!
実践ヒント 小麦に負けない腸を作る
慢性疲労、うつ、肥満、アトピー、花粉症は、「油」でよくなる
実践ヒント 最新栄養医学が教える日本人のための「グルテンフリー」
今日から実践! 「グルテンフリー」健康法
Contents
グルテンフリーダイエット効果の疑問。グルテンフリーは体質改善が真の目的!
はじめに
2012年あたりから米国ではグルテンフリーダイエットがブームとなっていますが、
これにはハリウッド女優達がグルテンフリーダイエットで
減量に成功したとメディアなどで報道されたことがきっかけです。
しかしグルテンフリー食はもともと特定の体質の人たちの食べ物であり、
一般の人たちが食べても「減量」や「健康増進」はあまり期待できません。
グルテンフリーで減量に成功したという体験談も、グルテンを摂らないように
小麦製品を避けることによって炭水化物の摂取量が減り、
その結果糖質や摂取カロリーが落ちたので減量に繋がったという可能性も否めません。
「2週間で体が変わるグルテンフリー健康法」の著者も、グルテンフリーにおける
糖質制限がダイエットにもなることを説明していますが、
基本は、グルテンフリーをすることで、慢性疲労やうつ病、肥満、アレルギーなど
の改善につながることです。
グルテンフリーが減量に本当に効果があるのかどうかを検証するならば、
グルテン以外の栄養素やカロリーをそのままに、
グルテンを除去するだけで減量できるのかどうかを調べなければ結論は出せないのです。
ということで、ハリウッドのセレブの影響でブームになったグルテンフリー食ですが、
本来は特定疾患のある人用のもので、一般的な減量目的として取り入れるには
根拠がないということがお分かりいただけたかと思います。
その不調は「小麦」が原因だった!?
疲れが取れない、下痢や便秘を繰り返す、物事に集中できない、何となくイライラする、
こうした心と体の不調を感じた時、ほとんどの人は何らかの心当たりがあるのではないですか?
「コーヒーを飲み過ぎたから、胃腸がおかしい」
「今日頭痛がするのは、昨晩飲み過ぎたせいだ」
「最近、夜なかなか眠れない。仕事のストレスが相当溜っている」
など。自分の食事や生活習慣を振り返り、それを改めれば、不調がなくなっていく
ことがほとんどだと思います。
しかし、いくら不調の原因を探しても、一向に思い当たる節がなく、原因不明の体調不良を抱えたまま、
毎日をやり過ごしている人もいます。その不調の原因が、もしかしたら、あなたが毎日食べている
「小麦」にあるかもしれないとわかったら、ちょっと驚きではありませんか?
小麦は、パン、パスタ、ピザ、うどんといった主食として、毎日の食卓に並び、ケーキや
クッキーなどのお菓子類にも使われています。また麦茶やビール、醤油などの原料にも使われ、
身の回りにたくさんあります。
その小麦が、なぜ不調の原因になるのでしょうか?
しかし近年、この「小麦」をとらない人が増えています。
それが「グルテンフリー」という食事法です。
突然ですが、あなたは、下の「小麦アレルギー」チェックリストで、いくつ当てはまりますか?
□疲れが取れない
□常に身体がだるい
□頭痛や肩こりがある
□関節痛がある
□腹痛、下痢や便秘を繰り返す
□つい食べ過ぎてしまう
□食後に膨満感や胃もたれがある
□アトピー、ぜんそく、花粉症などがある
□肌荒れや乾燥肌に悩んでいる
□集中できない
□イライラする
小麦製品をよくとる人で、不調の原因に思い当たる節がない場合、「小麦アレルギー」が
潜んでいる可能性があります。
あらゆる病気や老化には、食べ物、つまり栄養素が深く関わっていることがわかっています。
単に小麦を止めればいいという単純なことではありません。日本人は米を主食としてきた民族なので、
小麦がダメなら米を食べればいいと考えですが、話はそんなに単純ではありません。
これから最新栄養学をもとに、日本でグルテンフリーを実践するためのヒントをお話していきます。
「小麦」を食べなければ、体が変わる、心が変わる!
パン、パスタ、ピザ。「小麦」を食べない人が増えている
最近のニュースとして、男子テニスプレーヤーであるセルビアのノバク・ジョコビッチ選手が
グルテンフリーの食事法を実選して飛躍的に成績が上がったことを書いた
本が出版されて話題になったことや
ハリウッドセレブがグルテンフリーダイエットを実践して美しく痩せるなど、
話題の食事法として注目されています。グルテンフリーとは、
食生活の中からグルテンを除去することを言います。
では、一体、グルテンとは何でしょうか?
「グルテン」とは、小麦などの穀物に多く含まれているタンパク質の一種です。
パンやケーキなどをふわふわとふくらませたり、モチモチ感を出したりするのに関係している成分です。
グルテンフリーというと、最近の話題のダイエット法かと思われるかもしれませんが、
パスタなどを食べる機会の多いイタリアなどでは、グルテンフリー食材がもう30年以上も前から
多く出回っています。ですから決して新しい食事法ではないのです。
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小麦粉には、グリアジンとグルテニンという2種類のタンパク質が含まれていて、
水を加えてこねると、2つのタンパク質が絡み合い、粘りや弾力性のあるグルテンになります。
ですのでグルテンは、人工的に作られたタンパク質ということになります。
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グルテンを含む食材には、パン、ピザ、パスタ、うどん、ラーメン、そうめん、そば、
ドーナツ、パンケーキ、お好み焼き、中華まん、餃子、シリアル、カレーのルー、
ほとんど毎日口にする食材にはグルテンが溢れています。最近の研究では、このグルテンが
身体に様々な悪さをすることが明らかになってきました。
では、小麦の何が悪いのか。これから、このグルテンを含む「小麦」について
お話しをしたいと思います。
「セリアック病」-小麦が悪さをする代表的な疾患とは?
「セリアック病」とは、小腸の損傷を特徴とする自己免疫疾患で、わかりやすく言うと、
グルテンにより小腸がダメージを受け、栄養が吸収できなくなる病気です。
興味深いのは、手術後など、大きな病気をした後に発覚することが多いことです。
そして遺伝的素因が強い病気であることも知られています。
しかし一方で、「セリアック病」に見られる抗体がないものの、グルテンに反応してしまう人が
近年急増していることです。それは「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」と呼ばれるものです。
グルテンにより何らかの身体の不調が出るアレルギー体質であり、グルテンをとることで
腸の免疫システムがグルテンを異物と判断してしまい、過剰に反応することで、
炎症を起こしている状態なのです。
グルテンを摂取すると、腹部の膨満感や消化不良などが起きやすいですが、グルテン過敏症
に関しては、自覚症状がないケースも非常に多いです。
そのため「グルテンフリー」はもともと、グルテンアレルギーの人の食事療法でしたが、
試しに「グルテンフリー」を実践したところ、体調や精神状態がよくなったという例が多かったため、
世界中に広まっていったという経緯があります。
グルテン過敏症の症状は、日常生活の中で感じる不調がほとんどで、
病院に通うほどの不調ではないことも多い。
そのため潜在的なグルテン過敏症の人は多いのではないかと思います。
あなたの不調の原因は、グルテンのとりすぎかもしれませんよ!
体の不調は、「腸」が原因だった!
血液検査をすれば、すぐわかるのですが、遅発型アレルギーであるIgG抗体の
値が高い食品が多いというのは、得てして好物であることが多く、
それだけよく食べるという意味です。そしてそれは腸の粘膜が弱い証拠でもあります。
腸の粘膜が弱く、腸内環境が悪くなると、アレルギーを引き起こしやすくなります。
グルテンフリーの食事療法をする以前は、
下痢と便秘を繰り返していた人がグルテンフリーにしたら、すっかり改善した例があります。
まずなぜ腸内環境が悪くなるのか?
ひとつのケースですが、抗生物質の長期間の服用が上げられます。
2週間も抗生物質を飲み続けると、腸内環境のバランスを崩す可能性があります。
もちろん、抗生物質だけが悪者なのではなく、もともと腸の粘膜が弱かったところに、
長期間の抗生物質の服用が作用したのかもしれません。
抗生物質がひとつのキッカケということはあると思います。
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グルテン(小麦)とカゼイン(乳製品)は、腸内環境を悪化させる代表的なものなのです。
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身体の不調の見極め方は、「2週間、小麦をとらない」を実践!
実際のところグルテン(小麦)やカゼイン(乳製品)のアレルギーは
自覚症状があまりなく、わかりにくいものです。
今の不調がグルテンやカゼインアレルギーによるものなのか、
そうじゃないのかというのは、どう見分ければいいのか。
実は血液検査などしなくても、簡単に分かる方法はグルテンや
カゼインを食生活から抜いてみるのです。期間は2週間。
いろいろな食品にグルテンは含まれているので、完全に抜くとなったら大変かもしれません。
しかしグルテンやカゼインアレルギーの人が2週間抜くだけで、体調はかなり違ってきます。
聞くところでは、
「便秘や下痢が治った」「肌がきれいになった」「集中力が出てきた」
「頭痛や肩こりが治った」「頭がスッキリして朝の目覚めがいい」
「アトピーが改善した」「鼻炎や花粉症が軽減した」「疲れにくくなった」など。
2週間抜いた後、もう一度いつも通りの食生活に戻してみるとわかります。
アレルギーがある場合、また不快症状が出てくるはずです。
むしろ抜いたことで、身体がリセットされて、
変化に気づきやすくなるため、不調が顕著に出るかもしれません。
では、なぜグルテンフリーで体や心に変化が現れるのか。
第一章からはそのメカニズムをお話したいと思います。
出典 2週間で体が変わるグルテンフリー健康法