【特集】ミカン肌の人が洗顔だけで、最高の美肌になる方法

ミカン肌とは、脂性肌、混合肌のこと。外的刺激に強く、
シワができにくい反面、毛穴が目立ち、
ニキビ、ニキビ跡ができやすいのが特徴。
また思春期のニキビがひどかったり、
Tゾーン以外もテカったり、
洗顔後、10分放置しても乾燥しないのも特徴。
Contents
皮脂の役目を知って自分史上最高の美肌に!
夏になるとベタベタして、鬱陶しい「皮脂」。だが皮脂は、身体の外部からの
刺激を緩和し、内部からの水分蒸発を防ぐための最外層のバリアであり、
いわば天然のクリームの役割をしてくれています。肌のバリア機能を果たす
脂質と言えば、角質細胞の間を埋める「セラミド」が思い浮かびますが、
皮脂とセラミドは役割が違います。
皮脂とは、
・肌の最外層のバリア
皮脂が少ないと刺激を受けやすくなります。皮膚バリアを構成するのは
「角質細胞」「セラミド」「皮脂」の3つ。皮脂は薄い皮脂膜を作り、
一番外側を守ります。適量の皮脂があることで、皮膚の状態が保たれます。
額から顎にかけてのTゾーンは皮脂腺が多いので、皮脂は多め。
全体的に皮脂が少ないのが「乾燥肌」。水分蒸発量が多く、外部刺激の
影響を受けやすい。
・皮膚常在菌のエサ
皮脂をエサにするのが皮膚の表面にいる皮膚常在菌。皮脂を分解し、
水分を保つグリセリンや、炎症を引き起こす遊離脂肪酸などを生み出します。
役目を果たして酸化された皮脂は、炎症などのもとになり、
毛穴目立ちも招きます。ですので、古い皮脂は適度に洗い流し、
常に新鮮な皮脂を保つことが、どんな肌タイプにとっても美肌の基本です。
「多すぎる皮脂だけ落とす」のがポイント! ミカン肌のための3分洗顔方法
まずミカン肌の特徴である脂性肌とは、クリームなど
油分を多く含む化粧品を使いすぎている可能性があります。
また混合肌というのは、Tゾーンは皮脂が多く、頬などは
水分が少ないタイプ。丁寧な洗顔や保湿のつもりが
洗い過ぎや油分過剰になっている場合があります。
ミカン肌の洗顔のポイントは、
・不要な皮脂を取り除くことが大切。
メイク落としは、剤が乳化するまでの時間が大切。
ニキビの出る範囲は、加齢とともに頬から首へと下がっていくので、
あごや首も含めたイカリ形ゾーンを意識しましょう。
手順
→皮脂が多いイカリ形ゾーンにメイク落とし剤をのせます。
指が肌に触れないようになじませて、顔全体に広げます。
→ぬるま湯で軽く流します。肌をこすらないように、洗います。
メイク落とし剤が多少残っている状態でも構いません。
→洗顔料を泡立てます。泡はイカリ形ゾーンにのせ、さっと
全体に広げます。
→ぬるま湯で肌をこすらないように流します。洗い残しがないように気をつけ、
短時間で洗います。
40代でも減らない頭皮の皮脂の減らし方!
頭皮の皮脂は、におい、ぺしゃ髪のもと。40歳を過ぎても
頭皮の皮脂はなかなか減りません。バリア機能としては不可欠ですが、
酸化すれば、髪質低下の原因にもなります。酸化された皮脂があると、
毛髪を作るもととなる細胞は、炎症性因子を出します。
その結果、毛髪のハリコシや強度に関わる遺伝子の発現が低下し、
髪質が悪くなると考えられます。
また頭皮は顔の皮膚に比べて、バリア機能が低いため、水分が
蒸発しやすく、アミノ酸などの潤い成分も溶出しやすい。
皮脂腺からの皮脂は、毛穴に供給されて、毛髪に防水性をもたらします。
そこでオススメするのが、3分予洗いシャンプーです。
シャンプー剤をつける前後に、お湯でしっかりと洗うのが大事です。
皮脂の汚れが十分落ちるシャンプーの洗い方とは!
シャンプー剤をつける前に、3分間、お湯をかけながら、
頭皮をマッサージするように洗います。
これで汚れの大半は落ち、シャンプーはいつもの半分程度で
足りるようになります。特に汚れが残りやすい後頭部を
念入りに行いましょう。
手順
→お湯で3分予洗いします。
3分間、シャワーの湯をかけながら、頭皮をマッサージするように
予洗いします。特に後頭部は髪が重なり合って皮脂が溜りやすいので
念入りに洗います。
→泡立てたシャンプーを頭皮に付け、マッサージします。
シャンプーは泡立ててから頭皮につけることで、
洗浄力を上げながら、刺激を抑えることができます。
頭皮をマッサージするように指の腹で洗います。
→シャンプーをお湯で流します。
3分間、シャワーの湯をかけて、シャンプーを流します。
皮脂の謎に迫る-焼き肉を食べたらすぐ皮脂になるのか?
結論は食べた脂がすぐ皮脂になるわけではありません。
皮脂は皮脂腺内の細胞に於いて新たに作られるものであり、
昨日食べた不要な脂質がすぐに毛穴から排出されると言うことはありません。
ただし、一般的に血糖値を上げやすい食物や乳清タンパク質などの
取りすぎは、結果的に皮脂を増やす方向に働くと考えられています。
皮脂が多い脂性肌の人は、炭水化物などが増えると、さらに
皮脂が多くなりやすい傾向にあります。
皮脂の分泌を抑える成分としては、ビタミンD3、温州ミカンに含まれる
βクリプトキサンチンやフラボノイドのノビレチンに
皮脂の合成を抑制する効果があることが、まだ研究レベルですが、
確認されています。
出典 日経ヘルス