美肌作りに必要な、たった一つのこととは!

美肌作りに必要なことは、実はとてもシンプルな
ケアなのです。それは肌の構造を知ったり、
肌がどのように働いているのかなど、基本的な
知識を持つことで、巷に溢れている情報に
惑わされないようにすることが美肌への
近道になります。
Contents
■女性の肌の一生を左右するホルモンバランス!
肌の基本的な部分は一生変わることはありませんが、
ホルモンバランスは年代によって変化し、
肌の機能は次第に老化していきます。ですから毎日、
同じケアでいいかというとそうではありません。
私も経験がありますが、20代の時の肌ケア商品と
老化していく肌に対するケア製品とでは、肌への
浸透力が全く違います。50代の方は、アンチエイジング
用の商品を取り入れることで、シワやたるみ、シミなどの
予防となり、美肌をキープし続けるために重要なことです。
そうすることで、年齢を重ねても、輝きを保つことができます。
■女性の肌とホルモンの関係
身近に感じる女性ホルモンの変化の例として、生理前になると
ニキビができたり、肌がかさついたりといった経験はありませんか?
女性ホルモンのバランスが変化しているからなんです。
つまり女性の肌はホルモンの影響を受けています。
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の
2種類があります。
「プロゲステロン」は、生理前に多く分泌され、皮脂の分泌が
過剰になったり、ニキビやシミ、イライラの原因を作ったりします。
「エストロゲン」は、生理後に分泌が高まり、肌にうるおいを与えたり、
免疫を高めて肌を安定させる働きがあります。
さらにホルモンはバランスだけでなく、年齢を重ねると共に、
分泌量も減ってきます。
つまり、「エストロゲン」の分泌量は、20代でピークを迎え、
30代後半から徐々に減り、40代以降は、グンと減っていくとされています。
「エストロゲン」は、若さを保つホルモンで肌のコラーゲンや
水分量を増したりします。ですから、女性ホルモンの変化の
サイクルを知っていれば、サイクルに合わせた正しいスキンケアを
していくことができます。
■女性の肌は4段階に変化する!
女性ホルモンの中で、卵巣から分泌される「エストロゲン」は、
肌のコラーゲンや水分量を増やす働きがあり、若さを保つホルモン
と言われています。
「エストロゲン」の分泌量によって、肌は4段階に変化します。
それぞれのステージを意識して、エイジングケアを変えていくと
美肌をキープできます。
・15歳~25歳
コラーゲンは豊富で肌は弾力に富み、シミもできにくい年齢です。
肌のターンオーバーも速やかですが、男性ホルモンも活発な時なので、
人によってはニキビに悩んだり、肌がテカったりします。
・26歳~35歳
薄いシミや小じわなど、初期の老化サインが出始める年齢です。
紫外線などの影響で、人によっては初期老化のサインが出始めます。
ターンオーバーのスピードも遅れがちになります。
・36歳~45歳
「エストロゲン」の分泌が減り、老化のサインが目立ち始める年齢です。
30代半ば以降は、徐々に卵巣機能が低下し始める時で、肌の弾力を保つ
コラーゲンも減り始めます。毛穴が開いたり、シワができはじめたりします。
・46歳~55歳
「エストロゲン」が急激に減り、シワやたるみなどの大きな変化が
現れる年齢です。ホルモンが大きく変化する時期で、エイジングケアが
ますます大切になってくる年齢です。
■美肌への近道とは、女性ホルモンとうまく付き合うこと!
私たちの肌は、女性ホルモンの影響を大きく受けています。
そのためそれぞれの年代のホルモンの状態、影響を受ける
肌のサインを理解して、あらかじめ予防するエイジングケアが
大切になってきます。女性ホルモンの減少を食い止めることは
できませんが、それぞれの年代にあったエイジングケアがきちんと
行われていれば、肌の老化もケア次第でゆるやかなスピードにする
ことができます。
具体的には、それぞれの年代共通の基本のケアをマスタし、
その上で自分にとっての必要なケアをプラスするという
考えで行っていくことです。
■肌の3層構造を知る
肌は表皮、真皮、皮下組織の3層構造を形成しています。表皮は
外部の刺激から肌を守り、肌のうるおいを守る役割をしています。
表皮の一番外側には角層があり、スキンケアが悪いと、この角層を
傷めてしまい、乾燥肌や敏感肌になります。
真皮のコラーゲンは、「シワ」に関係する部分です。真皮の70%は、
コラーゲンという硬いタンパク質の線維でできていて、これが
老化で減ったり、傷んだりすることがシワの大きな原因です。
コラーゲンとエラスチンが張っていると、肌にハリと弾力が
あるのですが、老化によりこのハリがゆるんでくると、
たるみやシワができたりします。女性ホルモンや
成長ホルモンが減ることが、コラーゲン減少の一つの原因に
なっています。
また皮下組織は、エネルギーを蓄えたり、体温を維持する役目を果たしています。
脂肪を包む線維の膜もコラーゲンでできているので、老化と共に
たるんできます。ほうれい線や二重あごというのは、脂肪が多い頬はその脂肪を
支えきれなくなって下がったものです。
たるみは、皮膚の深いところの変化なので、改善するのは、なかなか難しいです。
線維を傷つけると、逆にたるみを悪化させることにもなりかねないので、
美顔器を使って、マッサージするのがオススメです。
■肌のうるおいのカギを握るセラミドとは?
角層の中は、レンガとセメントのような構造をしています。
セラミドは角質細胞をつなぎ、肌のバリア機能を作っています。
このセラミドが少ない肌は、角層にすき間ができ、バリア機能が
働かないため、外からの刺激や肌内部の水分も蒸発し、そのために
肌が乾燥したり、敏感になってしまうのです。セラミドは、
表皮細胞がターンオーバーして約4週間かけて、細胞の中で
熟成し、合成されていきます。そして角質細胞に変わる瞬間に
セラミドは、細胞の外に放出され、細胞の周りを埋めて
セメントの役割を果たします。セラミドは、肌の水分を
キープするのに役立っています。
セラミドを補うには、次の美容液がよいです。
・成分の表示で、セラミドの後に、数字が付いているものが
本物のセラミド配合の美容液です。
・セラミドは脂質のため、水にはほとんど溶けませんので、
乳化タイプの美容液を選びます。
・セラミドは、高価な原料なので、30mlの美容液1本で
3000円以上の価格帯の製品を選びましょう。安い美容液は
濃度が薄い可能性があります。
出典 スキンケアの教科書